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2010/09/28

テルマエ・ロマエ



 [テルマエ・ロマエ:ヤマザキ マリ]

一言で言うと、“風呂漫画”。

なんと斬新なジャンルの漫画なんでしょうか。

主人公であるローマの建築技師 ルシウス・モデストゥスは、悩んでいました。

日々、栄えていくローマ市民は公衆浴場に何を求め、どんなことを期待しているのか・・・

古代ローマの人々は、日の出と共に活動を始め、午後の一時にはその日の仕事を終え、その後は食事をして昼寝をして過ごすか、公衆浴場で過ごすかしていたそうです。

そのため、公衆浴場は、人が集まる社交場であり、娯楽施設であったそうな。

あまりにも悩んでいるルシウスを友人マルクスは、公衆浴場へ誘うことから、物語は始まります。

公衆浴場の中でも、あれこれ風呂のことばかり気になってしまうルシウス。

つい、今入っている浴場の排水の仕組みが気になってしまい、排水口に近づいた途端、排水口に飲み込まれてしまう・・・

目を覚ますと、そこは見たことの無い公衆浴場・・・

そこでルシウスが遭遇するのは・・・

ローマには無いすばらしい浴場設備、システム。

そして平たい顔の部族(日本人)・・・

このように、ルシウスは風呂作りに悩むたびに、彼曰く“平たい顔族”の風呂世界に迷い込み、そこでの交流で新たな風呂文化を学んでいきます。

この話を読んでいて驚いたのは、意外や意外、古代ローマと日本との共通点は、風呂好きということ。

私のイメージでは、欧州圏などは、昔は、風呂はあまり入らず、香水でごまかしていたと思っていたのですが、こんなに風呂好きだった古代ローマが大好きになりました。

そんな古代ローマの時代背景とその風呂文化を漫画を通して紹介すると共に、ルシウスがタイムスリップして現代の日本風呂や日本人との未知との遭遇を面白おかしく展開する様は、読んでいていつも笑ってしまいます。

一話簡潔で読みやすく、話間に入る古代ローマについての紹介文も楽しく読めます。

大人がちょっとしたひと時にクスリと笑える、そんな素敵な本で、二巻が出て間もないですが、三巻早く出ないかなと心待ちにしてる自分がいます。

2010/09/16

銀河おさわがせパラダイス

[ 銀河おさわがせパラダイス(原題:Phule's Paradise) : ロバート・アスプリン(Robert Asprin) ]


ロバート・アスプリン氏の銀河おさわがせシリーズの二作目。


シリーズ1作目では、ジェスター大尉ことウィラード・フールは、そのカリスマ性あふれる行動によって、宇宙軍の落ちこぼれ集団オメガ中隊を意識改革し、ついには、勲章を与えられるほどの中隊として生まれ変わらせる。


それをよく思わないブリッツリーク大尉は、とある任務先をオメガ中隊に与えることで、オメガ中隊の人気を失墜させようと画策する。

その新しい任務先は、娯楽惑星ローラレイのカジノ「ファット・チャンス」をギャングから守る任務。


簡単に、2作目のネタバレしない程度に主な登場人物のおさらい
  • ウィラード・フール:富豪でオメガ中隊の隊長。そのカリスマで大尉に昇進
  • ビーカー:フールの執事であり良き友人。フールを支える影の功労者
  • アームストロング中尉:規律バカを卒業し、中隊長フールの片腕に成長
  • レンブラント中尉:中尉としての自覚に目覚め、中隊長フールの片腕に成長
  • ブランデー曹長:みんなを引っ張るアネさん曹長
  • チョコレート・ハリー軍曹:裏ルートも巧みに使い何でもそろえる補給担当軍曹
  • エスクリマ:最強の闘士であり、超一流の料理人でもある調理担当兵
  • マスタッシュ:軍歴40年の元正規軍兵。引退の後、切望していたオメガ中隊へ入隊
  • スーパー・ナット:あらゆる格闘技に精通する小柄な女性兵
  • ドゥーワップ:ピッキング免許皆伝。スシとペアを組む。
  • スシ:IT系と裏社会に詳しい。ドゥーワップとペアを組む。
  • ローズ:極度の対面恐怖症だが、ラジオを通せば人気DJ顔負けのみんなのマザー
  • タスク・アニニ:大きな体躯に秘めた深遠なる知性を持つ心優しきボルトロン人兵
  • ルーイ:シンシア人兵。スパルタクスとは仲直りしたもよう。
  • スパルタクス:ホバーボードを自分の足のように扱うシンシア人兵。
  • クァル:ゼノビア人大使として中隊に編入。なぜか彼の翻訳機は言い間違えが多い。
  • ボンベスト:中隊ご用達のホテルの支配人。間違ってもボンバストと呼んではならない。
  • バトルアックス:宇宙軍大佐で、中立ながら、フールを気にかける。
  • ブリッツリーク:宇宙軍大将。フール失脚を願いオメガ中隊をファットチャンスに送る。

今回も、フール流にあらゆる難問を、豪快かつ爽快に解決すべく進んでいきます。

しかしながら、前回と違うところは、今回は、フールの思惑以外の活動として、成長した中隊員たちが、中隊長フールを守るために、中隊員だけでの作戦行動も時には遂行しはじめます。

前巻で成長した各キャラクターが縦横無尽にイキイキと飛び回る様がいいですね。これがシリーズものの醍醐味。

はたして、フール率いるオメガ中隊は、無事ギャングの手からカジノを守りきることはできるのか!?

密かに・・・ビーカーさんに恋の予感!?

2010/09/14

銀河おさわがせ中隊




[ 銀河おさわがせ中隊(原題:Phule's Company) : ロバート・アスプリン(Robert Asprin) ]

アメリカのSF・ファンタジー作家 ロバート・アスプリン氏の二大シリーズの一つである銀河シリーズの記念すべき一作目。


主人公ウィラード・フールは、宇宙一の武器製造会社フール・プルーフ社の御曹司であり、宇宙軍の中尉。しかしながら、フール中尉は、軍にいながら、その豊富な資金力でリッチな軍生活を送る、ビーカーという執事を従え勤務するなど、宇宙軍の上層部からは疎まれる存在であった。

ある日、フールは、平和調停印式に手違いで機関銃掃射という命令するという大失態を犯してしまう。
当然、宇宙軍の上層部であるブリッツリーク大将は、フールに処罰を試みるが、フールの実家は宇宙軍の武器全般をも配給する大企業。

そこで、フールを疎ましく思った上層部は、宇宙軍の掃き溜めと化しているオメガ中隊の中隊長に任命し、フールが嫌気をさして除隊を志願してくるように仕向けようとすることから物語は始まる。

ネタバレしない程度に主な登場人物の紹介
  • ウィラード・フール:宇宙軍での名前はジェスター。富豪の御曹司。
  • ビーカー:フールの執事
  • アームストロング:中隊中尉。規律に忠実・・・すぎ!?
  • レンブラント:中隊中尉。中隊は部下にまかせ自分は美術にかかりきり!?
  • ブランデー:中隊曹長。アネさん気質。全オメガ中隊員から一目おかれる存在。
  • チョコレート・ハリー:中隊補給担当軍曹。裏では悪い取引ルートで儲けてる!?
  • エスクリマ:中隊調理担当軍曹。エスクリマの配給料理は評判が悪いが・・・
  • スーパー・ナット:女性中隊員。超喧嘩っ早い。小柄なためまともに相手にされない。
  • ドゥーワップ:中隊員。ケチなコソドロで、どんな鍵でも彼にかかればお手の物とか。
  • スシ:中隊員。東洋系人種で裏ビジネス関連に明るいようす。
  • ローズ:中隊通信兵。極度の対面恐怖症で、その声を聞いたものはいない。
  • タスク・アニニ:イボイノシシ型人種の中隊員。片言ながら、翻訳機を使わず対話可能。
  • ルーイ:ナメクジ?型の中隊員。国では、上流階級で、肉体労働は進んでしない。
  • スパルタクス:ルーイと同郷の中隊員。労働階級だったため、ルーイと仲が悪い。
  • ブリッツリーク:宇宙軍大将。フールを敵視し、事あるごとに妨害を試みる。
  • バトルアックス:女性ながら戦斧の名を持つ宇宙軍大佐。フールを影ながら心配する。
人物が多く、覚え切れないと思うでしょうが、読んでいくうちに、彼らの個性の強さから、自然と全員が覚えられるのも、この物語のすごいところ。

簡単に言うと、この物語の面白さは、
  1. とにかくどたばた劇
  2. フールの行動のカッコよさ
  3. 個性的な登場人物達
  4. 随所にある言葉遊び
だと思います。

まず、物語はとにかくどたばたとイベントもりだくさんで飽きません。あっちで事件が起こったと思ったらこっちでも・・・ってな感じです。

そして、主人公フールの紳士的且つ大胆な行動がとにかくカッコイイ。
フールは、お金にモノをいわせて行動することを、まったく悪く思っていませんし、読んでいてもまったく嫌らしく感じない使い方なところが素敵です。

フール曰く、「人が与えられた能力(個人の肉体や知識、生まれた環境)を最大限に使うのは、何も悪いことじゃない。お前だって、すばらしい肉体や知識を思う存分振るうことをためらわないだろう?僕は、たまたまお金があるから使っているだけだよ」だとか。

また、オメガ中隊員一人一人の個性は本当に強く、シリーズの続編でも一人一人がすばらしい役者として物語を飛び回ります。

執事のビーカーなんて、時には主人公かと思うくらい出番は多いですし。
また、物語全般を通して、フール・プルーフ(馬鹿でも扱える)製の武器とか、フール中尉=ピエロといった、各所に使われる言葉遊びがとても好きです。

小さい頃から、このシリーズも何度も読み直し、今でも新刊が出るとついつい買ってしまいます。

また最初から読み直そうかな・・・

2010/09/13

背の眼



[ 背の眼 : 道尾 秀介 ]

読書の秋。
今夜はブックオフで仕入れたコレで、虫の鳴き声を聞きながら夜を過ごします。

「背の眼」・・・道尾秀介氏のデビュー作。
デビュー作とはいえ、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞してます。

最初は怪奇物のホラー色が強いのだが、話のいたるところに出てくる伏線が最後に一気にひとつとなる感じは爽快でした。


2010/09/12

影踏み


[ 影踏み : 横山 秀夫]

深夜の稲村家。
深夜の寝静まった民家から住民に気取られず盗みに入るノビ師の真壁修一は、そこにいた。
進入した夫婦の寝室で、稲村家の妻に通報され、逮捕されてしまう。

しかし、真壁は違和感を感じていた。

女は俺の物音に気づいて起きたんじゃない。

あの時、女はすでに起きており、夫に対し殺意を抱き火を放とうとしていたはずだ・・・

刑務所に服役して二年、ようやく出所を向かえ、真壁はあの時感じた疑問を調べるために、稲村家を調べ始める。


2010/09/11

ラットマン


[ ラットマン RATMAN  : 道夫 秀介 ]


作家は、デビュー作の「背の眼」がホラーサスペンス大賞受賞、「シャドウ」が本格ミステリ大賞を受賞するなど、ミステリ作家として注目株。物語の至る所で登場する伏線が物語の最後の最後で一斉に絡み合う見事な構成は、読んでいていつも感心するとともに、読み始めたら止まらない。

2010/09/06

パンデミック・アイ 呪眼連鎖



[ パンデミック・アイ : 桂 修司]

受刑者の自殺が相次ぐ北海道・北見刑務所。
弁護士の伊崎は、遺族の依頼を受け、刑務官・蓮池と共に自殺の起きた四番保護房を訪れる。

伊崎は、調査のため、同じように四番保護房に一人で入ることを蓮池に希望する・・・

そこで、伊崎は、サーベルを持った男に襲われる幻覚を体験し、右目の視界に不思議な影が浮かび上がるようになってしまう。

同じように、伊崎より前に、この四番保護房の様子を調べていた刑務官・蓮池も、数日前より同様の症状が出ていた・・・

はたして、右の視界に現れる不思議な影は何なのか・・・?そして、何が原因で誰に対するものなのか・・・?

2010/09/05

禁断のパンダ



[ 禁断のパンダ(上下巻) :  拓未 司]


フレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人の柴山幸太は、妻の友人の結婚式で、新郎の祖父で中島という人間離れした舌を持つ有名な料理評論家と知り合う。
一方、幸太が中島と知り合った翌日、神戸ポートタワーで男性の刺殺死体が発見され、被害者は中島の婿・木下義明の会社に勤めていたが、しかしその義明も前日から失踪。

帯広告の言葉では、元フレンチシェフが描いた魅惑のグルメミステリー