[ 禁断のパンダ(上下巻) : 拓未 司]
フレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人の柴山幸太は、妻の友人の結婚式で、新郎の祖父で中島という人間離れした舌を持つ有名な料理評論家と知り合う。
一方、幸太が中島と知り合った翌日、神戸ポートタワーで男性の刺殺死体が発見され、被害者は中島の婿・木下義明の会社に勤めていたが、しかしその義明も前日から失踪。
帯広告の言葉では、元フレンチシェフが描いた魅惑のグルメミステリー
確かに、食事や料理のシーンなど、文字で伝えにくいその描写はとても素敵。しかしながら、ミステリーという点では、もう少しあっと驚く展開や伏線のまとめ方がほしかったなぁ。。。
文庫本では、上下巻に分かれているが、どちらともとても薄くて読みやすいボリューム。ちょっとした読書に十分楽しめた。
正直なところ、タイトルや最初の事件の話などで、おおよそのオチは見えてしまったのが残念。グロイ物語の展開もあるが、表紙の絵や文章表現からなのか、それほどグロく感じなかった。なんでだろう?
それと、なんだか、ジョジョの奇妙な冒険のある一幕を思い出した。。。
ミスタ「人間が食べる動物の肉は、草食の動物ばかりだ。それがなんでかわかるか?」
ミスタ「肉食の動物は肉が臭いんだよ」
ナランチャ「俺は肉は食わないよ」
ミスタ「お前の肉はうまいかもな」
たしかこんなやりとりだったと思うが・・・まぁそうゆうことです。