[ 背の眼 : 道尾 秀介 ]
今夜はブックオフで仕入れたコレで、虫の鳴き声を聞きながら夜を過ごします。
「背の眼」・・・道尾秀介氏のデビュー作。
デビュー作とはいえ、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞してます。
最初は怪奇物のホラー色が強いのだが、話のいたるところに出てくる伏線が最後に一気にひとつとなる感じは爽快でした。
あらすじとしては、以下のような感じ。
売れないホラー作家・道尾。
白峠村の民宿に向かう道中、駅員に「取材記者さんか?」と聞かれる。
どうやら白峠村で児童の神隠しに会い行方不明になる事件が頻発しているのだという。
気にせず、宿泊先の民宿の近くの河原を散策していると、道尾は、不意に耳元で誰かの声を聞く。
「-レエ…オグロアラダ…ロゴ…」
何かを訴えかけようとしているようにも聞こえるが、その言葉は意味を成さない…
散策後、宿の主人の話を聞くと、そこは、神隠しあった少年の死体で流れ着いた場所であった。
急に気味の悪くなった道尾は、予定を切り上げて東京へ帰ってしまう。
帰宅後も白峠村での出来事が気になった道尾は、ふと頭に浮かんだ大学時代の友人である真備へ相談する。
真備を訪ねてみると、霊現象探求所なる事務所を開いていた。
しかしながら、真備は、霊現象自体体験したこともなく、むしろ常に懐疑的な立場で物事を考える人物であった。(だから探求所なのだとか)
偶然、同様の相談依頼が来ていることがわかり、道尾、真備、そして美人助手の北見凛は、道尾の聞いた声の現場である白峠へと向かうのだった。。。